6月、湿度が高くなり、キッチンまわりにもジメジメとした空気が広がりがちな季節。
実はこの時期、生鮮食品にとっても油断できない「カビや菌の繁殖期」でもあります。
特に温度20〜30℃、湿度70%以上になると、カビや細菌は一気に増殖。
冷蔵庫の中でも安心とは言い切れないのが、梅雨のこわいところです。
だからこそ、梅雨の時期には…
- 正しい保存
- 湿度対策
- 時短調理の工夫
がとても大切。
この記事では、食品表示のプロであるラベル博士と一緒に、
「カビを防ぐ保存の基本」をやさしくご紹介していきます。

「冷蔵」「冷凍」などの保存方法は、表示に書いてあるだけじゃありません。実は、それぞれ“守るべき温度”が決まっているのです。今回はそのポイントも一緒に解説しますぞ。
カビが増える仕組みを知ろう
カビや細菌は、温度・湿度・水分活性(aw)がそろうと一気に繁殖します。
梅雨のように高温多湿な環境では、食品表面に残るわずかな水分が、菌の増殖を助けてしまいます。
特に注意が必要な食品はこちら:
- 肉・魚類:ドリップによって菌が広がりやすい
- 野菜:洗ったまま保存すると水分が残りやすい
- パンやお米:意外にもカビが早く出やすい食品



カビってアレルギーの原因になることもあるんです!とくに喘息もちやアトピー体質の人は、食品の表面の白いモヤモヤに要注意です!
食材別!今日からできる梅雨の保存テク
野菜・果物
- 水分をふきとって新聞紙に包み、ポリ袋で保存します。
- きのこ類は湿気に弱いので、紙袋で保存するのがおすすめです(ビニール袋はカビやすくなります)。
肉・魚
- ドリップ(液だれ)を防ぐため、ビニール袋に入れて冷蔵保存します。
- すぐ使わない場合は、1回分ずつ小分けして冷凍保存しましょう(ラップ+フリーザーバッグを活用します)。
ごはん・パン
- 常温保存は避け、冷凍保存するのがおすすめです。
- 米びつは、直射日光の当たらない涼しい場所に置きましょう(理想は15℃以下です)。



雨の日の買い物って大変…。そんなときは、まとめ買いして“下味冷凍”しちゃおう。朝にお肉を冷蔵庫に移すだけで、夜は焼くだけメニューに!
冷蔵庫の温度設定、大丈夫?
家庭用の冷蔵庫は、「ちゃんと冷えてるつもり」でも、10℃を超えることもあります。
以下の温度を目安にしてみましょう:
- 冷蔵室:2〜5℃
- 野菜室:3〜7℃
- チルド室:0〜1℃
- 冷凍庫:-20〜-18℃
さらに、庫内に食品を詰めすぎると温度が上昇しがち。7割程度の収納がベストです。
梅雨の時期は、アルコールや除菌スプレーでの定期的な庫内掃除も忘れずに。
食品は庫内の7割程度を目安に整理して、冷却効率をキープしましょう。



“強・中・弱”表示だけでは不十分。100円ショップの庫内温度計で、実際の温度を測ってみましょうぞ!
すぐできる!梅雨の保存チェックリスト
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
冷蔵庫の温度 | 2~5℃になっているか確認 |
野菜室の湿気 | 食材を入れすぎていないかチェック |
肉・魚のドリップ | 小分けして冷凍保存しているか確認 |
ごはん・パン | 常温放置していないか確認 |
冷蔵庫の掃除 | 汚れたらすぐに掃除しているか見直す |
まとめ|湿気に負けず、梅雨を乗り切ろう!
梅雨は、食品が傷みやすく、カビや菌が広がりやすい季節。
でも、ちょっとした保存の工夫で、ぐっと安心して食材を長持ちさせることができます。
ポイントは、
「冷やす・乾かす・早く食べる」の3つ。
無理せず、梅雨でもかしこく楽しく食品選びを続けていきましょう!



保存温度を守り、表示を正しく読むことで、カビのリスクもグッと減りますぞ!目に見えない菌こそ、しっかり対策を。