食品を選ぶとき、原材料や味、栄養成分ばかりに注目していませんか?
実は「パッケージ」も、環境にやさしい暮らしを考える上でとても大切なポイントなんです。
「このパッケージ、環境にやさしいのかな?」
そんな視点を持つことで、「食品の中身だけでなく、“選び方そのもの”」を見直すきっかけになるかもしれません。

パッケージは“ただの包み”じゃないんだよ〜!素材やつくり方で、地球へのやさしさが変わるんだよ。
環境にやさしいパッケージの素材とは?
環境にやさしいパッケージといえば、紙や植物由来の素材を思い浮かべる方も多いと思います。
ここでは、よく使われる5つの素材と、それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介します。
紙・再生紙パッケージ
紙はリサイクルされやすく、自治体の資源回収でも対応しやすい素材です。
再生紙を使ったものは、森林資源の保護にもつながります。
🔸注意ポイント
見た目は紙でも、内側がプラスチック加工されていると、リサイクルできない場合があります。



紙に見えても、すべてがエコとは限らないよ。表示マークをしっかりチェックしてね♪
バイオマスプラスチック
トウモロコシやサトウキビなど、植物から作られたプラスチック。
燃やしてもCO₂の排出量が増えにくい「カーボンニュートラル素材」として注目されています。
注意点
自然には分解されません。「生分解性」とは異なるので要注意。



“バイオマス”と“生分解性”は別ものじゃ。混同せんように!
生分解性プラスチック
自然界の微生物の働きで分解され、土に還ることが期待される素材です。
コンポストなど、適切な条件下で分解が進みます。
🔸 注意点
普通のゴミとして捨てるだけでは、自然分解は進みません。



“自然にかえる”って書いてあっても、正しい環境じゃないと意味がないよ‥。
バガスや竹などの自然素材
食品製造時に出るさとうきびの絞りかす「バガス」や、成長の早い竹などを使った素材。
どちらも再生可能資源で、土に還りやすいのが特徴です。
🔸 注意点
水に弱かったり、強度が足りなかったりするため、用途によって向き・不向きがあります。
詰め替えパッケージ
プラスチック使用量を減らせるエコな選択肢です。軽くて輸送効率が高く、二酸化炭素の排出削減にもつながります。
🔸 注意点
詰め替え用のパックは複合素材でリサイクルが難しいことも。また、容器を清潔に保たないと衛生面で逆効果になることもあります。



容器はちゃんと洗って乾かしてから使ってね!♪
表示マークでわかる素材の種類
パッケージが環境に配慮されているかは、見た目だけでは分かりません。
そんなときに参考になるのが「表示マーク」です。
マーク | 素材 | 表示義務 | 特徴 |
---|---|---|---|
プラマーク | プラスチック | 義務 | 容器包装リサイクル法で表示が必要 |
紙マーク | 紙 | 義務 | 内側にプラ加工があると「プラマーク」になることも |
バイオマスマーク | 植物由来素材 | 任意 | 植物由来の割合(バイオマス度)も記載 |
段ボールマーク | 段ボール | 任意 | 自主表示。95%以上の高リサイクル率 |



マークがあっても、リサイクルされるとは限らんぞ。素材を見極める力が大切なんじゃ
プラスチックのリサイクルの現実
日本では「プラマークがあるからリサイクルされている」と思いがちですが、実態は少し違います。
区分 | 割合 | 内容 |
---|---|---|
サーマルリサイクル | 約57% | 焼却し、熱エネルギーを回収(例:ゴミ発電) |
マテリアルリサイクル | 約23% | プラスチック製品に再利用(例:植木鉢など) |
ケミカルリサイクル | 約3% | 分解して原料や燃料に再利用 |
その他 | 約17% | 実質リサイクルされていない(埋立・焼却) |
日本のリサイクル率の内訳(環境省などの統計より)



“燃やして熱にした”のもリサイクルって、ちょっとびっくりしちゃうよね。
「軽さ×距離×素材」で考える選び方
環境への影響は素材だけでは決まりません。
以下のような視点を組み合わせると、より“納得できる選び方”ができます。
- 軽さ: 軽い素材は輸送時のエネルギー消費が少ない
- 距離: 地元でつくられた食品は輸送負荷が小さい
- 素材の再利用性: 再利用・分別しやすい素材を選ぶ



たとえば、地元産の野菜×シンプル包装はとってもエコだよ〜!
バランスを大切にした“やさしい選び方”を
完璧に環境にやさしい選択をするのは難しいかもしれません。
でも、「近くで作られたものを選ぶ」「軽い素材を選ぶ」など、できることから一歩ずつ取り入れていくことが大切です。



“選ぶ力”というのは、食品の中身だけじゃないんじゃ。
パッケージを見極める目も育つしのう。
毎日のちょっとした選択が、未来の地球を変えていく――そう思えば、“選ぶ”ことがもっと楽しくなるじゃろ!