アレルゲン表示の見方をやさしく解説|特定原材料8品目+20品目とコンタミ表示の基本

アレルゲン表示の見方をやさしく解説するタイトル画像。特定原材料8品目と20品目、コンタミ表示の基本について、ペンギンのキャラクター「ピンキー」が指差して案内している。

こんにちは、ピンキーです。
今回は私がアレルギー表示の基本についてお話します。
私はエビアレルギーがあるので、食品を買うときはいつもラベルをチェックしています。

でも、最初はとても迷いました。
「どこにアレルゲンの情報が書いてあるの?」「“一部に〇〇を含む”とはどういう意味なの?」
ラベルを見るたびに不安になって、買い物が少し怖かったんです。

ピンキー

そんな私でも、少しずつ読み方を覚えて、今では“ラベル博士”と同じぐらい詳しくなりました!

この記事では、アレルギーを持っている方やご家族が、安心して食品を選べるようになるための基本を、わかりやすくご紹介します。

この記事でわかること
  • 食品ラベルのどこを見ればいいか
  • 覚えておきたいアレルゲンの表示ルール
  • コンタミ表示など、注意すべき表記
目次

ラベルのどこを見ればいいの?

アレルギーを持っている人がラベルで確認すべき場所は、主に「原材料名」「アレルゲン表示欄」です。
最近の食品パッケージには、次のような表記がよく見られます。

(一部にえび・小麦・ 卵・乳成分 を含む)

これは「一括表示」と呼ばれ、商品に含まれているアレルゲンをまとめて記載しているものです。

表示方法は2種類あります

  • 個別表示:原材料の中にそれぞれ明記されている
    例:全粒粉(小麦を含む)、卵、牛乳
  • 一括表示:原材料の後や別の欄にまとめて記載
    例:(一部に小麦・卵・乳成分を含む)

※「アレルゲン表示欄」として、別の欄が設けてある場合もあります。

チェックポイント
  • 原材料表示の「最後の行」に注目
  • 「一部に〇〇を含む」や「アレルゲン表示欄」を探す
  • アレルギーがある人は、その項目が含まれていないか必ず確認!

もっと詳しく知りたい方は、
明治が公開している「アレルギー表示の見方」ページもわかりやすくておすすめです。

表示義務の特定原材料(8品目)

アレルゲン表示には、まず覚えておきたい「基本の8つ」があります。
これは「特定原材料」と呼ばれ、発症件数が多く、重症化しやすいため、法律で表示が義務付けられています。

2025年5月時点で義務表示が必要な8品目はこちら

  • えび
  • かに
  • くるみ
  • 小麦
  • そば
  • 落花生(ピーナッツ)

ピンキーの語呂合わせで覚えよう!

「8つも覚えきれないよ〜」という方も大丈夫!
ピンキーはこんな風に覚えました♪

ピンキー

たまご・にゅうこ・えびかに・くるらくそば!

  • たまご → 卵
  • にゅうこ → 乳・小麦
  • えびかに → えび・かに
  • くるらくそば → くるみ・落花生・そば

表示推奨の20品目(特定原材料に準ずるもの)

これらは「特定原材料に準ずるもの」と呼ばれ、義務ではないけれど、アレルギーの報告があるため、表示が推奨されています。

どうして義務じゃないの?

この20品目もアレルギーを引き起こす可能性はあるのですが、

  • 重症化のリスクが8品目ほど高くない
  • 症状の出方が人によって異なる
  • 食品の種類や使用頻度によってリスクが異なる

などの理由から、「全ての食品に必ず表示しなければならない」とまではされていません。
ただし、多くの企業が自主的に表示してくれているため、アレルギーがある方にとっては、とても重要な情報源になります。

20品目のリスト(2025年5月時点)

  • アーモンド
  • あわび
  • いか
  • いくら
  • オレンジ
  • カシューナッツ
  • キウイフルーツ
  • 牛肉
  • ごま
  • さけ
  • さば
  • 大豆
  • 鶏肉
  • バナナ
  • 豚肉
  • マカダミアナッツ
  • もも
  • やまいも
  • りんご
  • ゼラチン
チェックポイント
  • 「(一部に〇〇を含む)」の中に記載されていることが多い
  • 原材料名に含まれていることもある
  • 表示がなくても“アレルゲン不使用”とは限らない点に注意!

コンタミ表示ってなに?

食品によっては、こんな注意書きを見かけることがあります。

本品製造工場では、えび・卵・乳成分を含む製品を製造しています。

これは「コンタミネーション(略してコンタミ)」と呼ばれます。
製造中に別のアレルゲンがごく微量に混入してしまう可能性を、あらかじめ知らせてくれるものなんです。

製造中に“まざるかも”を教えてくれる表示

たとえば・・
同じ工場で「えびせんべい」と「じゃがいもせんべい」を作っていたら?

ピンキー

じゃがいもせんべいにも、えびの成分が少しだけ混ざってしまう可能性がある…ということです。

重度のアレルギーには命に関わることも
少量でも反応してしまう方にとっては、製造環境までチェックすることが大切です。

よく見かける表示の例

  • 「同じ製造ラインで〇〇を使用しています」
  • 「本製品は〇〇を含む設備で製造しています」
  • 「本工場では〇〇を含む製品も製造しています」

「〇〇が入ってるかもしれません」「含まれる可能性があります」みたいなあいまいな表現は、実はルールで使っちゃいけないことになってるんです。
だから、企業さんは実際の製造状況に基づいて、事実として書ける範囲で丁寧に表示してくれているんですね。

ピンキーのアドバイス

ピンキー

私はエビに強く反応してしまうので、原材料欄と一緒にコンタミ表示も必ずチェックしています。

「入っていないから大丈夫」ではなく、「この工場では何を作っているか?」を見ることも習慣にしています。

消費者庁の「食物アレルギー表示に関する情報」も参考になります。

アレルギー食品選びで大切なこと|ピンキーのまとめとメッセージ

アレルギーがあると、食品を選ぶときに、ちょっと気をつけることが増えますよね。
でも、ラベルの見方がわかってくると、だんだん不安が小さくなって、安心して選べる食品が増えていきます。

私も最初は戸惑ってばかりでしたが、少しずつ覚えていくうちに、安心して買い物ができるようになりました。

最初はむずかしく感じるかもしれません。
でも、「これだけは見ておこう」と思えるところからひとつずつ覚えていって、そうやって「気づいて選べること」は、自分や家族を守ることにつながります。

『食品選びナビ』では、これからもラベルの読み方や、安全な食品の選び方をわかりやすくお届けしていきますね。
これからもいっしょに、やさしく学んでいきましょう♪

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